当院は今年で10年目を迎えました。申し訳ないくらい地味な診療所にも関わらず御利用いただき、感謝しております。
エコバックを作製しました。薬やシップを入れられますので、御来院の際に御持参いただけると‘エコ’になります。
素材が綿ですので、色移りにはご注意下さい。
[ 自分へのご褒美 ]
書店の自己啓発本コーナーにあった「スタンフォードの自分を変える教室(大和書房)」を読みました。人の生き方は、そのまま食事や運動の仕方に直結しますので、この本には病気の治療にも使える教訓があると思います。
(@ご褒美反応)
著者によれば、我々がダイエットに臨む時、一定の我慢をした後には自分の努力に褒美をあげたいという精神反応が起こるそうです。そこで食べてしまうと、せっかくのダイエットは失敗します。
(Aストレスへの反応)
また、人間はストレスがかかると血糖値を上げて安心しようと無意識に反応するのだそうです。これは人間に限らず、動物には広く備わった反応だそうです。ダイエットの苦痛がストレスになると、いよいよダイエットが難しくなるわけです。
(B無茶する反応)
さらに、人間は失敗すると我慢を諦めるばかりか、逆に無茶する(例えばヤケ食い)傾向もあるそうです。
これらの反応は、ちゃんと生理学者や心理学者によって証明されたもので、全くの思いつきではないそうですが、万人に均一にある傾向ではないと思います。ただし、これらには脳の基幹部分が関与しているらしく、ごく自然に無意識のうちに我々の判断に影響する傾向はあるようです。ときには我々を支配するほどの強さで、ダイエットなどの健康的な努力を邪魔するのでしょう。
苦痛をものともせずダイエットに成功する人もいますが、直ぐ御褒美を探す、苦しいと食事に逃げる、失敗したらヤケ食いするのも考えようによっては自然な反応ですから、あまり自分を責めたり過剰に悩む必要はありません。脳の基幹部分が関与するだけ習慣の改善は難しいわけですが、自分の理性や認識によって潜在的、感情的な反応をコントロールし、自分を変えていくなら健康管理は可能でしょう。それを目指すべきと思います。
なぜ自分がダイエットを始めたか、成功したらどんなに素晴らしいかなどを思い出し、意識をたかめることで克服は可能と本には書かれています。簡単ではないでしょうが参考にしていただいて、自分を変えてみてはいかがでしょうか。
診療所便り平成25年7月分より (201.07.31up)

