子供の頃は自分達でゴミを焼却していましたが、ダイオキシンの害が問題になってからは止めました。
ただし、本当に言われたほどの害があったのか、いまだに確信が持てません。医学論文で、例えばダイオキシンを除去したら病気が減ったという風に明確に害を証明したものはないと思います。
少なくとも焚き火をして寿命が縮まるとは思えませんでした。無視して焼くほどの度胸もなかったので従ったのでしたが・・・
眼底検査
眼底カメラを新調しました。眼底カメラは、眼の奥の網膜の写真を撮る機械で、眼科の診療には必須です。内科では、通常なら手持ち式の「眼底鏡」で覗くので充分ですが、糖尿病の診療を本格的にやる場合はカメラが必要です。
眼底検査には独特の意味と要領があり、安易に見ていると出血による失明の危険性を見逃してしまいます。特に、血糖値が下がったと喜んでいる時が最も危険です。かなりの頻度で網膜に変化が起こりますので、頻繁に出血の変化を確認する必要があります。
ところが実際には検査が追いつかず、眼科でも見逃しや誤診をされるケースがあります。また、例えば糖尿病患者さんが心筋梗塞を起こし、治療のために血をサラサラにする薬を使ったら眼底出血で失明した、脳梗塞から回復したら眼底出血した、そういった例はかなりあります。でも、心臓外科や脳外科の先生が眼底をうまく管理しているとは言えません。気をつけるくらいはして欲しいと思います。
眼底カメラにも限界があります。網膜の中心から外れた部位、瞳孔が小さい人の所見などは確認できません。近視や老眼などの評価もできません。白内障が進むと検査自体が難しくなります。したがって、眼科での検査が必要なくなるほどの力はないようです。
眼底を確認しながら薬の調整を図る必要性は、周知できているとは言えません。また眼科と内科の連携も充分できているとは言えません。専用の糖尿病手帳を配布して、必ず病院の間で所見を共有しなければならないはずですが、手帳を患者さんが忘れると実効性に欠けます。 院内に内科と眼科が併設されている病院がいくつかありますが、それでも互いの理解度、認識のレベルが合致し、情報交換が上手くいくとは限りません。
また、眼科は非常に混雑するので患者さんも受診を敬遠しがちですので、眼科だけに管理を任せるのは現実的ではありません。糖尿病を治療するかぎり、カメラでの検査は必要と認識すべきでしょう。
カメラの撮影を受けるとフラッシュのせいで眼がくらんでしまいますが、視力は悪化しません。30分ほど物が見えにくくなりますが自然に元に戻り、しばらくすれば車の運転にも支障ないほどになります。
診療所便りより 平成24年1月分 (2012.01.31up)

ダイオキシンバーベキュー?