当院は平成16年に開業し、今年で9年目になります。皆様への御礼の意味で、うちわを製作しましたので御活用下さい。エアコンの使用を減らせれば、省エネ効果があるかも知れません。
私達は日曜日や時間外診療、往診に対応して努力したつもりですが、至らない点もあると思います。できる限りお役に立てるよう、職員一同、努めます。
薬剤情報の管理
(お薬手帳の意義)
薬局で処方を受ける方は、「お薬手帳」をもらわれると思います。手帳には処方内容を記入した紙が貼ってあり、別の病院でもらう薬との相互作用(併せ呑み)を防ぐ効果があります。
手帳をもらっても、家に置いたままでは意味がありません。病院を受ける時、薬局に行くときには保険証と同じく、持って行く必要があります。実は手帳にはお金がかかっていますから、家に置くだけで使わなければ、その分が無駄になります。
お薬手帳によって、違う病院に行く時に、いちいち紹介状をもらう必要性は減りました。処方の内容さえ判れば、軽い病気なら多くの場合は紹介状による病状の確認は必要ありません。手帳があれば夜間の救急外来を受ける時にも、かかりつけの病院を起こして相談する必要性は減ったと思います。
(手帳を出さない理由)
でも、当院は手帳を出しておりません。その理由は、
@薬を頻繁に変えないので必要性が低いこと、
A手帳なしの書類でも充分同じ意味があること、
B手帳を忘れたら意味がないこと、実際に忘れる人が多いこと、
C手帳を出すと患者さんの支払い額が増える、そのような理由からです。
つまり良心的にやろうと思うし、必須と思えないので出しておりません。
(薬剤情報)
当院では薬剤情報を領収書といっしょに毎回お渡ししています。 そこには薬の名前、飲み方などが書いてありますから、実質的な意味は手帳と変わりありません。でも同じ物を手帳に貼ると、患者さんは料金を取られます。そういう決まりがあるからです。
手帳に貼ることで紛失しにくくなるかもしれませんので、その目的で手帳は必要かも知れませんが、手帳ごとなくすようなら、やはり料金を負担させるだけになりますので、その意義は微妙だと思います。
(料金の問題)
お薬手帳の管理に関しては、多くの薬局では毎月の料金を請求されます。薬の変更がない場合、料金を節約するため手帳に貼られるのは拒否できると思いますが、現実は患者側が薬局側に遠慮して、そこまでしないことが多いはずで、小額ですが料金を取られます。
薬の説明書は、内容を確認してもらうためですので、そのまま捨てたりしないでください。別の病院を受ける場合は、それを必ず見せてください。
診療所便り 平成24年6月分より (2012.06.30up)
