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診療方針           

私の専門は生活習慣病(成人病)です。治療によって病気を予防し、生活の質を高め、医療費を節約できる分野です。この仕事で社会に貢献したいと考えております。
以前に医師会から配布された文章を紹介します。難解ですが反省させられる内容で、当院の方針にしたいと思います。
           院長 橋本 泰嘉

(略歴)昭和61年熊本大学医学部卒、熊本大学代謝内科、荒尾市民病院循環器科、熊本市民病院内科、阿蘇町立阿蘇中央病院内科、平成16年寺原診療所開院

alt="寺原診療所院長”
   医業は人のためのもので、自分のためのものではない。これを本旨とする。
     安逸にして
名利を求めず、ただ己を捨てて人を救うことだけを願うべきで、
     人の命を守り病を治し、病苦を緩快させる以外のことは医にはない。


   病人の貴賎貧富を気にしてはならない。長者の一握りの黄金と貧者の双眼の
     感涙を比べ
た時、感銘を受けるのはどちらか深く考えるべきである。

  学術を研鑽するだけでなく、言行に留意して患者の信用を得るべきである。
     流行の衣服を
着け、弁舌たくみに奇説を弄して流行り医者になろうとするの
     は、いちばん恥ずべきことである。


   往診は数を重ねるのではなく、1回でも心を込めて丁寧に診ることが大切で
     ある。尊大な
態度で頻回に往診するのは憎むべきことである。

   不治の病でも、病苦を和らげ延命を求めるのが職務である。見捨てて顧みな
     いことは人道
に反する。たとえ救命できないと分かっても、治療することが
     仁術である。一時でも延命することに努めるべきである。決して死の宣告を
     してはならない。言動に気をつけ、悟られないようにすべきである。


   いたずらに費用がかからないよう留意すべきである。命を救っても命を繋ぐ
     費用を奪って
は何のための医療かということになる。特に貧者には配慮すべ
     きである。


   世間の信用を得ることにも留意すべきである。学術に卓越して言業が厳格で
     あっても、人
からの信用が得られなければ、その徳を施すことができない。
     世間にも通じていなければならない。常に篤実温厚を旨とし、多言であって
     はならない。沈黙であることに努めるべきである。当然のことながら博徒、
     酒飲み、好色、貪欲と言われないようにすべきである。


   同業の人を敬い、愛すべきであるが、もしもそれができなくても努力すべき
     である。決し
て他の医者を非難してはならない。ただ一度の過ちを言われて、
     その人の生涯の徳を損じることがある。それぞれの医師には自己のやり方が
     あり、自己で会得した方法がある。みだりにこれを非難してはならない。治
     療法の当否は、患者を診ずに言ってはならない。


   治療の検討は少数の医師でしたほうが良い。多くても3人でよい。その時は人
     を選ばなけ
ればならない。まず病人の安全に意を用いるべきで、他事を顧みず、
     争議になることをしてはならない。


                      C.W.フーフェラント(1762~1836) 酒井シズ訳 一部改編


            (2013.02.20up)