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新しい阿蘇大橋を通ってみました。あっという間に谷を越える感じで、景色を眺める暇もないほどスムーズに進めました。  
旧阿蘇大橋は混雑がひどく、渋滞している間に対向車の振動で揺れるので、落ちないか
不安になったものでしたが、今度の橋は揺れを全く感じませんでした。全体が一気に落下しないように工夫されているそうです。  
阿蘇方面への交通の便は非常に良くなり、これでコロナウイルスが治まれば、観光を楽しめるのにと、残念に思います。でも、事態は徐々にしか改善しません。気を緩めずに、感染対策を地道に続けましょう。    


 韓国人へのパピローマウイルスワクチン  

ヒトパピローマウイルスワクチンの接種は、多くの国々で接種が進んでいます。でも、日本では独特な副反応が報告されたため、中断した形になっています。日本人と体質が似ていると思われる韓国人を対象に、害を調べた研究が発表されました(BMJ 2021;372:m4931)。 

それによると、接種した人に重大な副反応は認められませんでした。偏頭痛だけは微妙に関連する可能性もあるようですが、日本のように次々と後遺症を残すといった現象はなかったようです。 

似ていると言っても体質が全く同じはずはないので、やはり日本人に特有の反応がある可能性もあります。でも、おそらく環境、精神的なものが両国の違いの理由ではないかと思われます。ワクチン自体の害は、はっきりしていません。

精神面の影響が強いなら、事前の心理テストや、説明の仕方、接種場所の雰囲気の工夫などで、危険度を下げることが可能かも知れません。そもそも女子に限定して接種する論理的根拠はないと思います。対象者を考えるべきでしょう。

日本のワクチン行政に対する不信感は、他の国とは違いがありますので、ビクビクしながら接種を受けている現状からは、なかなか脱却できないと思います。時間が経てば、もしかすると信頼度が回復して、本来望まれる状況になるのかも知れません。

パピローマウイルスワクチンは、接種によって子宮頸癌を減らす効果が証明されています。命に関わることですから、可能ならば接種を増やすべきです。副反応は無視できませんが、だからと言って癌のことを忘れるわけにもいきません。癌は仕方ない、諦めなさいなどとはとても言えません。

男児に接種すべきではないかと個人的には思います。実際に、接種している方もいます。男児を介して女児に感染する機械を減らせれば、やがて将来の子宮癌発生を減らす効果も期待できると考えます。感情的な反発を怖れて、対応できていないのが現状ですけれど、国として戦略的に考えるべきです。   



 コロナウイルス変異株   

昨年10月に英国で確認されたコロナウイルス変異株については、ニュースでも報道されています。国内にも拡がりつつあるようです。感染者の生存率に関して、英国から発表がありました(BMJ2021;372:n579)。   

変異株では死亡率の上昇が懸念されます。報道でも、そのような内容でした。でも実際の統計を見ると、感染4週間後の生存率で、従来型で99.75%だったのが、変異株で99.6%に低下という、微妙な違いに過ぎなかったようです。たしかに死亡率で言えば、0.2%台が0.4%へと倍くらい上昇と表現もできますが、患者の生存率で考えれば大差はありません。  

表現方法は他にもあります。生存率ではなく、死者数で表現すると、凄い数の方が変異株で亡くなることになるので、率に大差がないから気にしなくて良いとは言えなくなります。感染の後遺症も、きっと高い割合で発生しているでしょう。でも、生き残れる率を考えれば、この世の終わりと感じる必要はないはずです。

感染力や致死率に関しては、統計の取り方や病院側の体制にも影響されますので、正確に把握するのは困難です。それにウイルスの変異は繰り返しますので、今後もっと厳しい状況になる可能性もあります。

でも、生存率を大きく下げる凶悪な変異は、今の時点で明らかなものはないようです。むしろ無分別な行動、気の緩みのほうが流行に大きな影響を与えると思います。地道な感染対策をとり続けるなら、変異に対する対処法はあるはずです。   



診療所便り 令和3年4月分より・・・(2021.03.31 up)